■ 当事者用バッジを使って欲しい人
わたしのフクシ。編集部は、『難病、内部疾患、発達障害など、社会で認知されず、福祉政策でも「制度の谷間」に落ち込み、サポートが受けにくい「目に見えない」障がい、困難、痛みをもつ人』に、このバッジを使ってもらいたいと思っています。
このバッジは、まわりの無理解に人知れず傷つき苦しんでいるひとたちが、例えばバスや電車で席を譲ってもらいやすくなる、座っていても白い目で見られない、など、当事者用バッジをつけていることで少しでもしんどさが軽くなるように、つらさを理解してもらえるように、という思いで作りました。
ですので当事者用バッジは、職場や公共の場などでなんらかの配慮を必要とする人に、使って欲しいと思っています。
でも中には、いつも配慮を必要としてるわけではないけれど、ときどき配慮してほしくなる当事者だから当事者用バッジをつけたい!という方もいるかもしれません。
その場合は、今まさに本当に配慮を必要とする方のことも考慮して、必要なときだけつけるなど、それぞれに工夫をして使ってください。
■ ○○は見えない障害ですか?
「○○は見えない障害ですか?」、「○○は当事者ですか?」といったお問い合わせをいただくことが多くあります。
ですが、わたしのフクシ。編集部としては、その1つ1つが見えない障害なのかどうか、といった判断はできないので、お答えすることもできません。
なんせ「見えない障害」ですからね。
■ もうひとつ、お伝えしたいこと
この取り組みは線引きを明確にしていないので、曖昧で分かりにくいと思われるかもしれません。
でもこれまで、「わかりやすさ」によって多くの人が福祉制度などの谷間に落とされ、無理解に囲まれてきた状況があるということも、ご理解いただきたいのです。
そして、そうした人たちを新たに生み出すことのない社会にしていくための『小さな小さな社会変革活動』として、みなさん自身で「見えない障害バッジ」を有効に使ってもらいたいと思っています。
私達は「わかりやすさ」のために失ったものを、みんなで取り戻したいのです。
■ わたしたちにできること
わたしのフクシ。編集部は、体力がなくすぐにへばってしまう当事者と、病気はないけど仕事をもった数人が、時間と知恵を出しあって、どうにかこうにか活動している状態です。
ですので私達にできるのは、せいぜいが「見えない障害バッジ」と「わたしのフクシ。」という「きっかけ」を作るくらいのことです。
この「見えない障害バッジ」が意味のあるものになるかどうかは、「わたしのフクシ。」を通じてつながることのできたみなさんに、信じてお任せするしかありません。
そんなわけで。
頼りない「わたしのフクシ。」をこれからもどうぞ、よろしくお願い致します。
「わたしのフクシ。編集部」一同