「見えない障害バッジ」運動は、twitterからはじまりました。
見えない障害をもち、人知れず困ることの多い人、そのご家族・友人、福祉の仕事をしている人、たまたまツイートをみかけた人・・・。
みんなの気持ちが繋がって、「見えない障害バッジ」はいまのカタチになりました。
(→ togetter: 見えない障害バッジ)
みんなにバッジを届けるために、そのなかで知り合った数名が「バッジ生産・お届け係」に手を挙げて、わたしのフクシ。がはじまりました。
わたしのフクシ。はいまでも、企業でもNPOでもない有志のあつまりで(ささやかながらに)運営しているんですよ。
そうして生まれた見えない障害バッジには、ふたつの願いが込められています。
人と人とをつなぎたい
見えない障害を持つひとは、電車で席を譲られることもなく「怠けている」「わがまま」「やる気がない」と思われることもめずらしくありません。
冷たい視線に囲まれて、「手伝って」のひとことも言いだしにくい。
支援したい人も、忙しい社会の中でなかなか気づくことも難しい。
「手伝ってもらえますか?」
「なにかお手伝いできることはありますか?」
見えない障害バッジがそんな会話のきっかけに、人と人とを繋ぐきっかけに、なったらいいなと思っています。
見えない障害をもち支援を必要としている人と、支援したいひととをつなぎたい。
そのアイデアが、人とひととの関係が、大きく広がったら嬉しいです。
制度の谷間を知ってほしい
見えない障害を持ち人知れず苦しみながら、福祉制度による支援が得られない人が大勢います。
たとえば一日に4時間しか活動できない、常に体がだるい。
それでも働かないと食べられないから無理をする。
障害者には該当しないので、企業も障害者雇用への行政支援を得られず、健常者と同じ成果を要求せざるを得ない。
そうして症状を悪化させ、生活ができなくなる・・・。
それは、特別なひとだけの話ではありません。
誰でも明日、当事者になる可能性があります。
そのことを、みんなで考えていけたらいいな、と思っています。
見えない障害を持ち、制度の谷間で人知れず困っているひとがたくさんいます。
多くの人がこの問題を身近に感じ、知り、考えるきっかけになったら嬉しいです。
ナナさんがいつも、「やさしさは想像力」って言っています。
やさしさのたりない今の社会は、想像力のたりない社会なのかもしれませんね。
わかりやすい、一目でわかることが優先されて、目に見えないもの、理解に想像力のいることが失われてきたような気がします。
『 大切なものは目にみえない 』
目には見えないけれど大切なことを、もう一度みんなで取り戻してゆけたらいいな。
「見えない障害バッジ」運動は、そんな啓発活動だと思うんです。
「バッジをつけて、見えない障害を知ってもらおうよ。」
と、ツイッターから生まれた #見えない障害 バッジ。
障害を持つひとも持たないひとも、みんなのちっちゃなアクションで、少しずつ社会を変えてゆけたらいいですね。
わたしのフクシ。編集部