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ふみだより

伝えるのおはなし。

 
みなさま、お加減いかがですか。ふみです。

今回はまわりの方に、病気を伝えること。について書きたいと思います。

私はあんまりまわりに病をバレないように生きてきた(つもり)なので、病を伝えること、人に頼ること が苦手であります。

パッと見病気にみえないのがひとつの原因でもありますね。これはありがたいことでもあり、困ったこともあります。

私は友達の80%に病気を伝えていません。伝えなくてもどうにかなると自分を信じていたし、友達も伝えて引いていくんじゃないかって怖かった。

だって

「貧血で電車で気持ち悪くなっちゃって…」

っていうある程度のかよわい女の子は守ってあげたい可愛さだけど(病気によっては、重大なこともあるので一概には言えないけれど)

「わたしも貧血で輸血しようか迷ってるー」

っていうレベルの難病はどう扱えばいいかわからなくて離れていく。

そういう現実が訪れるのを見るのがいやなんだと思います。それに、自分も消化しきれてないこの病という難題を誰かれ構わず、まわりの人にふっかけていく勇気もありません。
誰でも知り合いの将来が見えないって知ったら、少しはショックだと思うから。

だったらまわりに気を遣わず、ちょっと無理をしてでも元気風に振舞った方が気が楽というものなのでした。
 
 
でもちょっと大人になってきて、それだけじゃあかんかな。と思うようになりました。

小さい頃は、ママに頼っていれば助けてもらえましたが、大人になるにつれて、家族だけじゃなく支えとなる関係を築く必要を感じています。

病を話した友達は「困ったことがあったら何でも言ってね」って言ってくれます。
でも今自分の不安を100%でぶつけたら、相手が滅入ってしまうことはわかっています。なんて頼ればいいのやら。

だから難しい。
だから思いがみえなくなってきて
少しずつお互いに離れてしまう。

そんな風に悩んでしまう今日この頃です。
 
 
もしそんな友達のお見舞いにいくことがあったら、お見舞いをまるでドラマのワンシーンのひとつのイベントとして捉えるのではなく、

それまで病気と闘ってきたこと
そしてこれからも闘っていくことを

踏まえて、長い目でコツコツ優しい言葉をかけてあげてください。

理解しようとしてくれたら、それだけで嬉しいと思います。
その一言が次の信頼関係を築ける光になって欲しいと願います。
 
 

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