パニック障害を患って

 
自分は電車内で初めてパニック発作を起こしました。

そのときはパニック発作（障害）など知らず、過呼吸（過呼吸さえも詳しく知らなかった）による全身の痺れが強烈だったため、

「あかん！もう死ぬ！！！」

と、本気で頭の中が大パニックになったのを鮮明に覚えています。
その後、すぐ駅に降り、救急車で運ばれましたが、精密検査をしても全く異常が無く「パニック障害」と診断されました。
それが去年の１１月、中学二年生のときです。

パニック障害になってからというもの地獄のような日々でした。
不安で学校も不登校になってしまい、電車等の乗り物にも乗れなくなり、行動範囲も狭まり、頻繁に襲ってくる強烈な発作から軽発作を耐える。
それはもう、想像を絶する辛さと苦しさ、そして絶望感に襲われました。

夢も希望も沢山ありましたが、一瞬で奪われたような感じがしました。
発作が起きるたびに「もう今日で死ぬのかな…」とか思ってしまい、少しでも体に異変があると不安が押し寄せ「死に対する恐怖」が毎日のよう起こります。
あまりにも発作が強烈なため、何回も病院に行き検査しましたが、全くの異常なし…。
「なぜ、こんな強烈に苦しいのに何も異常が無いのだろう…」
毎回、不思議に思っていました。

と、同時に「パニック障害」は不安障害の一種なので、精神疾患に分類されます。
なので 外見 内面 共に全く異常が無いのです。
そのため、周囲からは、なかなか理解してもらえませんでした。
「発作が起きても死ぬような病気じゃないのに、なぜ そんなに怖がるのか？」
とか
「気持の問題でしょ？」
と、全く理解してくれない人もいます。

家族でさえも
「自分で障害やと思い込んでるからだ」
とか
「病気を持ってると思うから発作が出る」
とか、なかなか理解してくれません。
初発作から、もうすぐ一年ですが、未だに理解してくれない事は多いです。

しかし、この一年で中学三年生になった自分は成長したように感じます。
パニック障害を患いたての頃は、毎日のように泣き、下ばかり向き、落ち込むばかりでした。
「死にたくないけど、生きたくもない。消えてしまいたい。」
そんなことばかり考えていました。

ですが、やっと最近、少しづつですが、前向きに考えれるようになってきました。
行けなくなってしまった場所に挑戦したり、様々なことに挑戦しています。
おかげで今は行ける場所も増え、車には乗れるようになれました。
精神科に通院しながら、薬も飲んでいます。
適応指導教室というところにも通えています。

たまに大きな発作も、やはり起きますが、それでも前向きに考えれるようになってきました。
同時に、この病気になって様々なことを学びました。
ストレスの怖さ
無理しない、焦らない、溜め込まない　このようなゆとりを持った気持ちを持つこと
障害者、病気患者の気持ち
いろんな人との出会い
ここには書ききれないほどの出会いや学びがありました。
これは健康だけでは絶対に出会えない思いや学びです。

この病気になってよかったなんて思わないし、今でも苦しい事や辛い事は本当に沢山ありすぎます。
しかし、最近では「この経験を誰かのために生かしたい」とか「経験者同士しか分かり合えないことも絶対あるだろうから、同じような病気を患っている人たちと話し合ってみたい！」等々、この病気をプラスに考えられる事が多くなり、それは本当に自分で褒めてあげたいぐらい成長しています！

将来は警察事務に就きたいという夢もあります。
これからも悲しくて辛くて苦しい事なんて山ほどあると思います。
ですが、この障害を少しでも世の中で困ってる、悩んでる人のためになるのならば、それほどの幸せはありません。

自分に出来る事があるならば、いつでも協力さして頂きたいです。
長文、失礼しました。
 

届いた日：2012年10月7日 1:28
匿名・よし